2006/04/16 08:31 PM
今日は大好きな高田渡さんの命日。
一日中渡さんの歌を聴いていました。
渡さんが天国に召されてからもう一年になります。
今でも歌を聴きながら涙ぐんでしまいます。

渡さんのことを好きになったのは5年前。
「自衛隊に入ろう」や「自転車にのって」は知っていたけれど、リアルタイムで聴いたことはありませんでした。
富士吉田にある「ナノリウム」というギャラリーカフェで初めて渡さんのライブを経験し、一目惚れでした。
それからCDを買い集め、毎年のナノリウムでのライブに行きました。

こんな人はいないと思いました。
琴線に触れる歌です。
渡さんが作った、あるいは選んだ詩自体もそうですが、それに曲をつけて歌う渡さんの存在そのものがぐ~っと心に沁み込んでくるのです。
「生きているってこういうことなんだ」「生きていてよかった」って思えて泣けてくる。
何が大事かっていう価値観が変わってくる。
アコースティックギターマガジンで小室等さんが言っていた。「渡の歌には、人間の奥深いところから立ち上がってくる何かがあるんですよ。それが聴き手の心の奥深いところに届いて共感を呼ぶ。琴線に触れる何かが彼の声や歌いっぷりにあるんだな。それは渡自身も気づいていなかったはず。自覚したらきっとそういう歌にはならないんだと思う。巫女とかシャーマンとかに通じるようなね。とにかくそのスピリッツがパフォーマンスに宿るんだろうね。」
まさにそのとおりだと思います。
そこにいるだけで幸せな気持ちになれる人です。
ライブのときに少しだけお話をし、握手をしていただきました。
その手の温かさ、柔らかさが今でも忘れられません。

「いつか」という渡さん作詞作曲の歌。

   一度も逢わないことだってある
   すれ違いすらしないことだってある
   
   渦巻くグラスの中に浮かんでいる
   自分がみえるのはいつの日のことか

   気がつかないで通り過ぎていくのが一番いい
   出逢った時が一番いい

   いつか目が覚めない朝を迎える時がくる
   永い夜は短い朝に逢う為にいるのか

   一度も逢わないことだってある
   すれ違いすらしないことだってある

ほんとに一秒違えば出逢えなかった人もいる。
何も感じなければ得られなかったものもある。
自分のまわりにいる人たちに出逢えた幸せ。
今ここに生きていることがほんとうにありがたいと思います。
「死ぬまで生きてやる」って渡さん言ってたね。
これって素晴らしい死生観だと思います。
私も死ぬまで生きるぞっ!

渡さんの奥さん、友恵さんが呟いた言葉、小林政広監督のブログで知りました。
「一粒の麦にあらず、米として死んでいった、たーさん」
友恵さんは心から渡さんを愛し、渡さんに愛されていたのだなと思います。

渡さんと同じ時代に生きられて幸せです。
渡さん、ありがとう。
天国で元気に暮らしてね。

一周忌の今日、渡さんへの思いを残したくてへたくそな日記にしてみました。
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2006/04/16 08:31 PM